第200章 今日の江川陸斗は本当におかしい

江川陸斗は部下たちにその扉を取り外すよう命じた。材質検査に回し、どこの工場で製造されたものかを特定するためだ。

だが、その扉は十人がかりで挑んでも、びくともしなかった。

男たちは入り口で途方に暮れ、どうしたものかと顔を見合わせている。

そこへ、小島光稀が少し離れた場所から歩いてきた。その顔色は鉄のように青黒く強張っている。扉を囲んでいる一同を見るなり、彼は苛立ちを露わにした。

「おいおい、証拠集めも急がずに、こんな扉なんか眺めて何してるんだ? それが物証になるとでも言うのか?」

上山世奈は振り返り、小島に冷ややかな視線を送ると、あえて笑顔を作って尋ねた。

「小島副隊長、以前おっし...

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