第214章 江川陸斗は嫉妬しているのか?

上山世奈が同僚たちに尋ねようとするより早く、近くにいた古川佑奈が笑いながらツッコミを入れた。

「ここに百合のアレルギー持ちなんて一人もいないよ。江川さんを除いてね。もっとも、彼の場合は体のアレルギーじゃなくて、心のアレルギーだろうけど?」

江川陸斗は不機嫌そうな顔をした。一瞬動きを止めたが、すぐにドアを開け、大股でオフィスを出て行った。

上山世奈は訳が分からず、自分のデスクに戻って座った。

よく考えてみる。前回、休暇を取るように言ってきたのは、他ならぬ江川陸斗と山崎署長たちではなかったか?

それ以外に、彼の機嫌を損ねるようなことを何かしてしまったのだろうか。

「彼、どうしたんです...

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