第219章 一網打尽

上山世奈は肩をすくめた。

「あるいは、もう一つの可能性ね。白川匠海の分析が間違っていて、あの女と田口涼太はそもそも無関係だったとか」

彼女が諦めかけたその時、漆黒のベントレーが轟音を立てて目前を疾走していった。

鼓膜を刺すようなエンジンの咆哮に、上山世奈は思わず顔をしかめ、耳を軽く押さえる。

「うるさいわね……」

眉をひそめつつ、バックミラー越しに山荘へと続く道を見やる。数え切れないほどの車列が、山荘を目指していた。

その最後尾を、一台のアルファードが不自然なほどの低速で追随している。

彼女は確信を込めて、その白い車体を指差した。

「あの車よ。中に乗っているのは間違いなく田口...

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