第4章

 O市分局の蛍光灯が、チカチカと瞬きを繰り返していて、目の奥がじんわり痛む。

 けれど――一晩じゅう宙にぶら下がっていた私の心は、ここで不思議なくらい、すとんと落ち着いた。

 予知めいた悪夢の中では、私は実父の謙太郎に引きずられ、底なしの闇へ沈められた。

 でも今回は違う。夢に残っていた細部を手がかりに、あいつが隠していた予備のスマホを先回りして見つけ出した。泥酔してヒステリックに喚き散らし、「骨という骨をへし折ってやる」と脅してきた音声も、丸ごとバックアップしてある。

 今、私の手には仮の保護命令が握られていた。指が白くなるほど、強く。

 社工の佐々木さんが痛ましいほどの同情を滲...

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