第7章

クリスマスパーティー準備委員会の第一回会議が、生徒会ホールで開かれた。装飾組の席に腰を下ろした私は、周りでざわめく生徒たちを眺めながら、空気に満ちる緊張と興奮を感じ取っていた。

『原作のクライマックスがもうすぐ来る!』

『お嬢様の退学イベントはパーティーで!』

それらのコメントが、私の心を重くさせる。辺りを見回しても、森川由紀はまだ来ていない。メッセージを送ろうかと思案していると、神崎優が演台に上がり、ホールはたちまち静まり返った。

「皆さん、今年のクリスマスパーティーの準備に参加してくれて感謝します」彼の声は穏やかで力強い。「今回のパーティーには理事会のメンバーや各スポンサー...

ログインして続きを読む