#Chapter 70 プレゼント

レイチェル視点

ライト家

「君なしで生きるのは嫌だ」

タイラーはこれまで決してロマンチックな男ではなかった。彼が私を恋しく思っていると告白するのを聞くことは、彼のキスよりも私を熱くさせた。

私たちは10代の若者のように情熱的にキスをしながら、彼の言葉にも唇にも反応した。自分で呼吸するよりも彼の口から息を奪う方が簡単だと気づいたとき、私は空気を探すのをやめた。あまりにも長くキスをしたので目まいがし、足元がふらついたほどだった。そのためにタイラーはついに私を腕に抱き上げた。

「ベッドに連れて行ってもいい?」

彼はこれまで一度も私にそう尋ねたことがなかった。

「ええ」

私の言葉は息も絶え絶え...

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