第126章 伏見行哉この嘘つき

伏見慎は薄く笑って言った。

「焦ることはない。もう少し考えていい。若い連中ってのは、どこかしら高潔ぶるものだ。後悔する時間くらいはやる」

「結構です」

立花郁葉は視線を逸らさずに返す。

「伏見さんがわざわざここまで来て、私にそんな話をするのは……今回の件で、私が伏見行哉のそばで『特別』だと感じたからでしょう。だから、私が彼のそばにいた三年まで、交渉材料にできると思った」

「あなたが直々に動いた時点で、私の価値はもう分かりました」

「でも、あなたの言う条件を伏見行哉から直接もらえるなら、もっと上になります。立花家の屋敷と父の会社? それがSR全体に敵うわけがない」

「それに、伏見...

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