第5章

 部屋はしばらくのあいだ、しんと静まり返っていた。

 それからイゾルデが一度だけ首を振り、何かが彼女の瞳を横切った。ほんの一瞬。ケイランが振り向いたときには、彼女はもう柔らかな表情に戻っていた――目にかすかな涙の潤み、口の端がほんの少しだけ下がっている。

 彼は片腕で彼女を引き寄せた。コルヴィンが近づく。ルーエンは顔を横に向けた。

 ケイランが彼女の顔を隠す、その一秒だけ、イゾルデは私を見た。

 そこに傷ついたものはなかった。かすかな怯えすらない。ただ、ほんのかすかに、揺るがない何かの気配があるだけで。次の瞬間にはそれも消え、彼女はケイランの肩に身を預け、部屋の空気が彼女を中心に組み...

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