第41章 彼の家で飲酒して泊まる

江口匠海は目を細めて彼女を見つめ、顔には見過ごしてしまいそうなほどの笑みが浮かんだ。

先ほど、彼女の体が自分に応えているのをはっきりと感じた。彼女は感じていたのだ。

その事実に、彼は言いようのない満足感と愉悦を覚えた。

「客室はある? もう少し仮眠したいんだけど」田中春奈は必死に感情を鎮め、話題を逸らそうと試みた。

「俺の部屋へ行け」江口匠海は有無を言わせぬ口調で言った。

「あなたのベッドで寝たくないわ」田中春奈は嫌悪感を露わに眉をひそめた。

この男は本当に、理不尽なほど強引だ!

江口匠海は思わず笑ってしまった。

この女は本当に要求が多い! 彼は三階の方を指差して言った。「三...

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