第100章 連れ帰って嫁にする

新井新菜は足早に二階へ駆け上がり、身にまとっていたキャミソールの寝間着を脱いだ。着替えを済ませ、階段の踊り場まで戻ってきた、そのとき——外でチャイムが鳴った。

彼女は小走りでインターホンへ向かい、壁のモニターに映る人物を見た瞬間、全身の血が冷たい海水に入れ替わったみたいに凍りつく。手足が、言うことをきかない。

その一方で、胸の奥の火は五臓六腑を焼き尽くす勢いで燃え盛っていた。

熱い。痛い。

氷と火が同時に襲ってきて、震えが止まらない。

……本当に、母だ。

ここまで来たってことは、もう知ってるってこと?

呆然と立ち尽くしているうちに、チャイムがせかすように鳴り続ける。新菜は無理や...

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