第118章 すべて知っている

庄司優斗がビューティーサロン・エツキに着いたとき、結城夏帆は三人の奥様方と娯楽室で麻雀を打っていた。

扉越しに、きゃっきゃと弾む笑い声が聞こえる。

神谷未晴が指を折って軽くコンコンとノックし、それからそっと扉を押し開けた。

「院長、優斗様がお見えです」

結城夏帆が一牌切ったところで振り返ると、神谷未晴の背後に立つ庄司優斗が目に入った。

優斗は眼鏡を替えていた。水のようにやわらかな目は相変わらず笑みを湛え、まず「母さん」と呼び、それから他の三人にも礼儀正しく会釈する。

「まあ、庄司家の三男様は才色兼備だって前から伺ってましたけど、本当に噂どおりねえ」

「ほんとよ。夏帆さん、いい息...

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