第21章 早瀬信祐は彼ら三人が面白いと思った

竹内葵は、ビューティーサロン・カランが自分の代わりにその責任をかぶっていることも、結城夏帆の手の者がどういうわけか早瀬信祐にまで辿り着いてしまったことも、何ひとつ知らなかった。

翌日は、K大学の創立記念行事。

葵は淡い紫のシャネル風セットアップに身を包み、足元はロングブーツ。シャネルのバッグを手に、黒いウェーブヘアを細い背に流している。歩くたび、髪がさらりと揺れた。

庄司優斗はリビングのソファに腰掛けていたが、物音に振り返り、眼鏡の奥の切れ長の目に、艶やかで上品、そしてどこか柔らかな佇まいの彼女が不意に飛び込んできた。

知り合った頃から、葵が綺麗だということはわかっていた。

明るい...

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