第25章 病気になった

竹内葵は呆然とした。中には見覚えのある名前がいくつも並んでいる。

月島映美は、K市の上流階級――名門の中でも伝説じみた存在だ。実の弟を自らの手で刑務所へ送り込み、月島グループの会長の座に就いた。生涯独身を貫き、彼女が十数年にわたって舵を取る間に、月島グループは右肩上がりで成長を続けている。

男のモデルを何人か囲っている程度なら、まあ普通だろう。

ほかにも、リストには島崎雲子という二十八歳の令嬢の名があった。

それ以外の大半は既婚者だ。

結城夏帆のこの商売は、名門の奥様方の「需要」の一部を、きっちり満たしているのだろう。

そりゃ儲かるはずだ。たった半年で、これほどの利益。

まだ立...

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