第37章 妊娠

竹内葵が家に戻ったのは、もう十一時を回っていた。熱い湯に浸かってから出てきても、庄司優斗はまだ帰っていない。

彼の忙しそうな姿を見かけたのは、翌朝のレストランだった。

庄司優斗は葵に気づくと、手にしていた温かいミルクを置き、眉間にやわらかな色を宿した。

「起きた? 昨日、よく眠れた?」

竹内葵は一瞬、言葉に詰まった。昨夜、彼がどこで夜を明かしたのか――それが、どうしても判別できない。

帰ってきたのか。それとも、新井新菜のところにいたのか。

葵は視線を伏せ、感情を奥へ押し込める。椅子を引いて座り、淡々と答えた。

「うん、まあまあ。……あなた、昨夜は何時に帰ってきたの?」

「三時...

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