第38章 挑発

竹内葵は固まった。心臓の鼓動が、ほんの一瞬だけ不規則になる。

これは……庄司優斗と新井新菜の、ホテル利用の記録。

去年、彼らが正式にホテル・錦の1408号室を押さえてからというもの、その後はずっと安定していた。ほとんど毎月一度、必ず行っている。

一度行けば最低でも三日、長いと七日。

今年の新井新菜の誕生日、庄司優斗は「出張」していなかった。三人で一緒に食事もして、彼女の誕生日を祝った。

特に違和感はない。――ただ、誕生日の一週間前に、彼は四、五日ほど出張している。

そう考えると、日付はぴたりと合った。

彼は本当に、新井新菜と旅行に行っていたのだ。

さっきまでの、あれほど情深く...

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