第43章 誤解

だだっ広いオフィスフロアが、瞬く間にしんと静まり返った。

松岡詩音はその怒鳴り声に魂を半分持っていかれたみたいに、呆然と立ち尽くす。唇は震え、声まで上ずっていた。

「しゃ、写真……なにの写真ですか……?」

「まだしらばっくれるの? 社畜グループに上がったあの写真、あなたのアカウントから送られてるんだけど。いったい何のつもり?」

新井新菜の、正論めいた――しかもどこか「あなたのため」を装った言い方に、竹内葵まで思わず目を瞬かせた。

松岡詩音は慌ててスマホを取り出し、グループを開いてログを遡る。見れば見るほど背筋が冷えていく。

「館長、館長……違います、私じゃないです。私、そんな……...

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