第44章 早瀬信祐と竹内葵の連携

夕暮れのK市は車の流れが途切れず、ネオンがきらびやかに街を染めていた。

竹内葵は早瀬信祐を食事に誘い、少し背伸びした高級感のある洋食レストランを予約していた。

彼女が店に着いたとき、ピアニストは『ラ・ラ・ランド』を弾いていた。大きな床まで届くガラス窓から、くすんだ夕陽がどっと流れ込み、燕尾服のピアニストの肩や指先を淡く照らしている。

その一瞬、記憶がふっと揺らいだ。

付き合い始めた年、庄司優斗と一緒にこの映画を観た。結末に彼女はぐしゃぐしゃに泣いて、彼は「俺は君を愛する。ずっと愛する」と言った。――そしてその年の誕生日、彼は彼女のために『ラ・ラ・ランド』を弾いてくれた。

本来、彼は...

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