第49章 結城夏帆が来た、早く戻して!

引き出しを開けると、四、五冊ほどの書類が入っていた。中には色とりどりの付箋が、これでもかというほど挟まっている。

だが表紙には文字の記載がない。何の資料なのか見当もつかず、彼女は順番だけを頭に叩き込み、一つずつ取り出して確認するしかなかった。

五冊目をめくったところで、ようやく職員の資料表に行き当たる。

ただしそれは地下の商売のほうではなく、美容院のほうのものだった。

現在、美容院の従業員は計29名。管理職が5名、清掃員が3名、法務顧問が1名。

竹内葵は最後のファイルを手に取った。

中の職員資料は、美容院フロアのそれとは明らかに違う。

最初の三枚は管理側のプロフィール。続く二枚...

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