第59章 お前たち二人、またうっかり出くわしたんじゃないだろうな?

冬の夜はもう、気温がだいたい氷点下だ。上がったところで数度。ここ数日は、もともと風も強い。

新井新菜は庄司優斗を引き戻すために、よくもまあ、あの寒風の中で一時間以上も吹かれていられたものだ。しかも今日は、体調が悪いのに出勤までしている。

竹内葵は、今日見かけた新井新菜の姿を思い出す。ひょろりと頼りなくて、風がひと吹きしただけで倒れてしまいそうだった。

口元だけ、嘲るように引きつらせる。

……本当に、そこまでやるんだ。

胸の奥を何かで塞がれたみたいに、息苦しい。鈍い痛みまで混じってくる。

庄司優斗の心の中には、結局、新井新菜がまだ入り込んでいる。彼女が病院にいると聞けば、突き放しき...

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