第73章 協力

電話の向こうで佐伯正峰が笑った。

「知ってるのか?」

「知ってるどころか、面識もあるよ」竹内葵も笑いを含んだ声で返す。「ビューティーサロン・エツキが違法営業してるんじゃないかって疑い始めた頃に、一度相談したの。そのあと、私の件を代理で引き受けてくれて」

「なるほどな。じゃあ紹介の手間が省けた」佐伯正峰は満足そうに言い、すぐに声を引き締めた。「信祐は法律の腕は文句なしだ。安心して任せろ。何かあったら、いつでも相談しなさい」

「うん、わかった。おじさん」

「……信祐だけに頼るなよ」

竹内葵は思わず吹き出した。

「はいはい。おじさんにも頼る」

「それでいい。お前の父さんも兄さんも家...

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