第89章 高みの見物

事務室に入ると、竹内葵はソファに腰を下ろし、見るからにみすぼらしくなった二人を静かに見据えた。

澄んだ声は落ち着いている。

「友田絵梨。先にあなたから。どうして写真が床に落ちたの?」

友田絵梨は即座に身を乗り出した。

「館長、わたし、わざとじゃありません。袋を受け取った瞬間に、写真がばらって落ちて……中身をちゃんと見たときには、もう手遅れでした。拾って、親切に渡そうとしただけなのに、いきなり殴りかかってきて。ほら、見てくださいよ、こんなに……これって、やましいからじゃないですか?」

新井新菜はその言葉を聞くなり、竹内葵を見上げた。切迫した目、昂った声。泣きそうな震えが混じる。

「...

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