第11章 妹はA. KANE先生だぞ

茜音視点

その言葉が落ちた瞬間、リビングの空気が凍りついた。

菅田直木と菅田雪恵の笑みは同時に張りつき、菅田夢香を見る目だけが、すっと冷える。

「ふざけるな」

最初に顔を曇らせたのは直木だった。声は、これまで聞いたことがないほど厳しい。

「夢香、お前いくつだ。いつまでそんな子どもみたいなことを言う」

不意の叱責に、夢香の目が一気に赤くなる。溜め込んでいた悔しさと不満が、堰を切ったように噴き出した。

「なんでよ! あの子が戻ってきたら会社を持てて、私はダメなの? お父さん、私だってもうすぐ一年、会社でインターンしてるのに! なんで何も知らない、どこの――」

言いかけて、夢香は喉...

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