第120章 秘密が露見する

石井星夜POV

俺は見下ろすように彼女を眺めた。酒のせいで霞んでいた意識なんて、とっくに醒めている。残ったのは、冷えきった嘲りと、隠す気すらない嫌悪だけだった。

「なに? もうその『深い愛』の芝居かよ」

ポケットから煙草を取り出して火をつける。深く吸い込むと、白い煙がゆらりと立ちのぼった。煙越しに、俺の口元はますます軽薄に歪む。

「志水寧々。自分がどんな女か、忘れたわけじゃねえよな。俺がいなきゃ、お前が本気で玉の輿に乗れるとでも思ってんの?」

さらに身を寄せ、吐いた煙を志水寧々の真っ青な顔へ、わざと全部ぶつける。声はぐっと落とした。耳元で囁く、悪魔の独り言みたいに。

「お前の身体...

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