第19章 衝撃、茜音はこれほど実力がある!

茜音視点

母の本気の心配が胸に刺さって、私のほうが折れた。声まで、勝手に柔らかくなる。

「お母さん、私は大丈夫。さっきは手が離せなくて、着信に気づかなかっただけ。心配しないで」

「大丈夫なわけないでしょ!」

電話口の菅田雪恵は、怯えと怒りが入り混じった声を張り上げる。

「あんたが一人で外にいるって思うだけで、こっちはずっと心臓が宙ぶらりんなの。……それに、菅田夢香ってあの聞き分けのない子、今夜とんでもないことをやらかして、藤堂博文まで病院送りにしちゃったのよ。あの子、今どうしてるのか……私もう落ち着かなくて」

夢香のことを案じる言葉を並べているのに、焦点は明らかに私だった。私への...

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