第20章 実は別の金ヅルを見つけた!

志水寧々視点

神崎健司なんか眼中にないはずだ。なるほど――別の金ヅルを捕まえてたってわけね!

私は、とんでもない秘密を掴んだみたいな気分になった。蔑みと嫉妬がぐちゃぐちゃに混ざり合い、そのまま歪んだ興奮へ変わっていく。スーツ姿の男を指さし、甲高い声でわめいた。

「だからそんなに余裕ぶってたんだ。囲われてるってことね! 茜音お姉ちゃん、やるじゃない! 志水家から追い出された途端、もう次の寄生先を見つけたの?」

男の顔色が、すっと沈む。叱りつける言葉を吐くより先に――

パァン!

乾いた音が響いた。

茜音の平手が、私の頬へ容赦なく叩きつけられていた。

体がぐらりと傾き、熱い痛みが頬...

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