第38章 迅速な処理

茜音視点

皆の謝罪には取り合わず、今にも膝が折れそうな受付の土屋莉々にだけ告げた。

「全部署の責任者に連絡して。五分後、会議室で会議」

「は、はいっ! すぐ行きます!」

土屋莉々は赦されたみたいな顔で深く頭を下げると、逃げるように廊下を駆けていった。

私は床に穴があったら潜りたい、そんな顔をして固まっている社員たちを一瞥もせず、踵を返して会議室へ向かう。

無人の会議室に足を踏み入れた瞬間、ポケットのスマホが震えた。Xからの暗号回線。

「ボス」

受話口から飛び跳ねるような声が届く。

私は大きな窓の前まで歩き、階下を流れる車の列を眺めながら、淡く「うん」と返した。

「報告がひ...

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