第64章 オンラインで食事会を求む

茜音POV

一言で、飴と鞭。しかも、腹に落ちる重さがあった。

会議室は一瞬しんと静まり返り――次の瞬間、誰かが火をつけたみたいに、雷鳴のような拍手が爆発した。

壇下に並ぶ視線。くすんでいた瞳に、もう一度光が戻っていくのが見える。

私は確信した。ここからだ。

この死にかけた会社が、ようやく息を吹き返すのは。

そして――この場所の支配者は、私ひとり。

拍手が収まると、私は自分のオフィスへ戻り、ドアを閉めた。

柔らかな本革のチェアに身体を投げ出した瞬間、ようやく疲れが滲む。粛清はスピードが命。そのぶん、削れるのは神経だ。

目を閉じて数秒だけ呼吸を整え、長いことマナーモードにしてい...

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