第73章 よくやった

茜音POV

梅宮早絵は唇を震わせたまま、ひと言も返せない。

――まさか、私にこんな切り札が残っているとは思ってもみなかったのだろう。壊れた監視カメラの映像まで復元できるなんて、この女はいったい何者だ。そんな疑念が、彼女の瞳にありありと浮かんでいた。

「監視映像を出して」

私が中村佳代に告げると、彼女はすぐに持ち歩いているタブレットを取り出し、食堂のプロジェクターへ接続した。

ほどなくして、白い壁にくっきりとした映像が映し出される。

映っているのは食堂の厨房。数人の調理スタッフが手際よく野菜を洗い、切り分け、作業は整然としていた。むしろ清潔ですらある。

金田料理長の目がぱっと輝く...

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