第87章 茜音に何かあった

茜音POV

その言葉が落ちた瞬間、会議室にいた連中は完全に腰が抜けた。背骨ごと引き抜かれたみたいに、床へ崩れ落ちる。

田中海斗は顔面蒼白。額から冷や汗が玉になって落ち、ぽたぽたと床を叩いた。

田中海斗が勢いよく顔を上げる。目は真っ赤で、壇上の私を食い殺すように睨みつけた。声はざらつき、まるで紙やすりで喉を削ったみたいだ。

「社長、俺は認めます! 牢屋に入るのも覚悟してる! でも、梅宮早絵のあのクズはどうなるんですか! 汚れ仕事は全部こっちに押しつけて、自分は一枚も書面を残してない! 指示は全部口頭、送金は地下銀行経由で、あいつに繋がる証拠なんて出ない! まさか、あいつだけ逃がすんです...

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