第91章 これが君の昼食?

茜音POV

私はこめかみを押さえた。じんわりと頭が痛い。

……何なの、これ。

「よし」

藤堂律はその返事がよほど気に入ったらしい。目尻の笑みをいっそう深め、気だるげで楽しげな声を落とす。

「年末、ボーナスとは別にお年玉やる」

「ありがとうございます、藤堂社長! 藤堂社長、太っ腹!」

中村佳代は感極まって、泣き出しそうな勢いだった。

「彼女、昇給で」

藤堂律は上機嫌のまま、長い指で画面の端を軽く叩く。まるで深雪デザインの人事に代わって決裁するみたいに。

「俺の個人口座から出す。倍」

中村佳代の瞳が揺れて、今にもスマホに額をこすりつけそうになる。

……何が生き閻魔よ。これ...

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