第103章 ロバートが心筋梗塞で入院した

リオンは一瞬きょとんとして、エラを見下ろした。

しばし沈黙し、それから口元だけがふっと弧を描く。

「なんだよ、急に。……まさか『今世は短すぎる』とか思って、俺と一緒にいられる時間が足りないから、もう来世に期待しはじめたとか?」

そう言い終えたリオンは、いつものようにエラが手を上げて軽く叩くか、笑って「口がうまいんだから」とでも返してくるのを待った。

けれど、今回は違った。

エラは笑わず、まっすぐに彼を見た。

リオンの笑みが、ゆっくりと引いていく。

「エラ……お前、どうした?」低い声で問う。

エラは少し黙ってから、布団の下で指先をそっと動かし、彼の手を探り当てる。見つけた瞬間、...

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