第111章 母のプライベート写真

リオンは眉尻をわずかに跳ね上げ、腑に落ちないという顔でエラを見た。

エラはソファに深く身を沈め、腕を組んで鼻で笑う。

「アレックはバカじゃない。むしろ頭が切れる。あれはクレモン・グループを守りたいんじゃなくて、この機に乗じて自分の懐を肥やしたいだけ」

リオンの眉がぴくりと動く。

「つまり……」

「彼は私が自分の脚を潰したことを憎んでる」エラはリオンへ顔を向けた。「でもそれ以上に、クレモン家が一度だって本気で自分を後継者として考えなかったことを恨んでる。学ばせる技能ひとつ取っても、ルイに渡す手紙一通より優先順位が低かった。障害を負ってからは、家中が彼を「端っこ」扱い、ただの飾り物にし...

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