第21章 大ニュース

エラは凍りついたように動きを止め、はっと顔を上げてリオンを見た。

「……頭、おかしいの?」小声が漏れる。

リオンは口元だけをわずかに吊り上げる。

「どうしてそう思う?」

「1億よ」エラは声を落とした。「リオン、このダイヤの実勢は7000万から8000万。2000万か3000万も上乗せしてるじゃない……あなた――」

「わかってる」リオンが遮った。

彼は椅子からすっと立ち上がり、身を翻すと自らトレーを手に取った。わずかに腰を折り、両手で恭しく――エラの目の前へ差し出す。

「エラ嬢が、このダイヤを気に入ったからだ」

ダイヤの表面が弾いた冷たい光が、エラの目をちくりと刺す。だが、1億...

ログインして続きを読む