第28章 どの女にもそうなのか

リオンはドアに背を向けたまま、着替えていた。

タイミングが悪い――いや、妙に良すぎた。

エラが入ってきた瞬間、ちょうど彼はシャツを脱いだところで、露わになった背中がそのまま彼女の視界を埋める。

エラは固まった。

広い肩。くびれた腰。

背筋は厚すぎないのに、芯のある力だけが透けて見える。

鍛えすぎて威圧的になるわけでもない。かといって細く頼りなくもない。

女が目を奪われるのに十分な、いわゆる「ずるい」体つき。

エラは思わず唾を飲み込んだ。

気配を察したのか、リオンが振り返る。

「っ……!」

エラは反射で一歩退き、背中がドア枠にぶつかった。「ゴン」と鈍い音がする。

咄嗟に...

ログインして続きを読む