第75章 私たちは正式に付き合った

ノラからの電話だった。

エラは何気なく出て、スピーカーに切り替えて脇へ置く。

「ノラ? こんな早くに……」

だが受話器の向こうのノラは、浮き立ちすぎた声でまくし立てた。

「エラ、調べてって言ってたあの金、出たわよ」

眠気が一瞬で吹き飛ぶ。

エラは上体を少し起こしたが、腰の鈍い痛みが走って、思わず息を吸った。

「要点だけ言って」

「前に、ジョンソンの母親から受け取ったあの現金。出どころが掴めた」ノラが言う。

「クレモン・グループ傘下の銀行の出金と一致してる。札の番号を辿らせたら、最後はあるゴールドカード口座に行き着いたの。そのゴールドカード、クレモン銀行でも枠が10しかない。...

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