第76章 もしだめなら、俺の手配に従ってもらう

ロバートはソファに腰を据え、背筋を正していた。

ヴィアンの顔色が、瞬く間に真っ青になる。

戻ればロバートと顔を合わせることになるのは分かっていた。だが、こんなにも早く、しかも心の準備もないままぶつかるとは思っていなかった。

ヴィアンは反射的に俯き、バッグの持ち手を指が白くなるほどねじる。息をすることすら怖い。

ところが――先に口を開いたのはロバートのほうだった。声は意外なほど穏やかだ。

「ヴィアン、こっちへ」

ヴィアンはぱっと顔を上げ、呆けたように彼を見た。

ロバートは微笑み、手招きしながら隣の席を軽く叩く。

「何を突っ立ってる。ほら、ここに座りなさい」

ヴィアンは信じられ...

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