第81章 いくつかの証拠を録音した

「……クレモン家の人間が、わざわざ私を送り出したってこと?」

リオンはゆっくりとうなずいた。

「可能性は高い」

エラは、ふっと口を閉ざした。

リオンは不安になって身を乗り出す。

「エラ……あまり考えすぎるな。あくまで推測だ。むしろ逆の可能性だってある。誰かが裏で君を守っていたのかもしれないし、別の理由があるのかもしれない。まだ決定的な証拠は――いまの段階で――」

「わかってる」

エラは遮った。

「ただ……意外な答えなのに、妙に腑に落ちるの」

顔を上げ、リオンを見て、苦く笑う。

「前から不思議だった。クレモン家みたいな大きな一族って、定期的に全身検査をするでしょ。あれだけ病...

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