第99章 おしまいだ

ロバートは相手が言い終える前に、受話器へ怒鳴りつけた。

「もういい、そこで喚くな! こっちは全部聞いてる! マシューが署に連れて行かれたんだろ、性犯罪がどうとかで! あいつはもう終わりだ!」

電話の向こうで、秘書は言葉を失ったままだった。

ロバートは荒い息をひとつ吐き、氷のような声で命じる。

「今すぐ声明文を用意しろ。マシューが有罪になった瞬間に出す。クレモン家はマシュー・クレモンと完全に切り離す。あいつの一切の行為は家ともグループとも無関係だ。急げ!」

受話器の先が、一瞬だけ沈黙する。

やがて、困惑した秘書の声が返ってきた。

「……え? マシュー様が連行? 旦那様、何をおっし...

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