第113章 すべて終わった

桐生冬紀はどうしようもなく、小林卓真に電話をかけた。自分たちのいる場所を告げると、小林は「ちょうど近くにいる。五分で行く」と言った。

ほどなくして小林卓真の車が目の前に停まり、本田由衣は彼の胸に飛び込んで、嗚咽まじりに泣き崩れた。そのまま、彼に連れられて行ってしまう。

桐生冬紀も状態は最悪だった。足元がふらつき、家まで持ちそうにない。ならいっそ、と西宮の向かいにあるホテルへ向かった。

フロントでチェックインの手続きをしていると、ロビーの隅で――カメラが彼女を狙い、

カシャリ。

また一枚、写真が保存された。

桐生冬紀はメイクを落とすことも、髪を梳くこともせず、部屋に入るなりベッドへ...

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