第144章 流産したと信じる

冬の晴れ間なんて滅多にない。そんな上天気の日、御堂怜央は来栖千隼たちと連れ立ってゴルフに出た。

今日の来栖千隼は、運も腕もやけに冴えていた。ホールインワンを決め、周りに囃し立てられて「奢りだ、奢り!」とせがまれる。

来栖千隼も気前がいい。伝票に次々とサインを入れていき、たった一ラウンドで何千万と飛ばした。

御堂怜央は白×黒のスポーツウェアにサングラス。小高い丘の上のカップを眺め、クラブを握って一振りする。

「おまえのブランデー、前から目をつけてた。あれ、俺に寄こせ」

来栖千隼は笑いながら悪態をついた。

「あれは結婚披露宴で開けるつもりで取っといたんだぞ。よく言うわ」

坂本裕也は...

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