第146章 彼の妻は私だ

星川涼音は眉をひそめた。

白井柚葉は本田由衣をまっすぐ見据える。

「本田さん、あなたが最初に私を傷つけた。傷はもう塞がってるけど、痕は残ってる。怪我したときの写真も、診断書も、ちゃんと取ってある。それをネットに上げて、経緯を説明するだけなら……捏造でも誹謗中傷でもないよね?」

その件は桐生冬紀から聞かされていなかったらしく、星川涼音は不意を突かれたように桐生冬紀へ視線を投げた。

本田由衣は言葉を詰まらせる。完全に急所を押さえられていた。

桐生冬紀は顔色ひとつ変えない。

「いいよ。全部出せば」

「私、今ネットでそこそこ知られてる。『あの医療トラブルの娘』だって、みんな知ってる。そ...

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