第151章 親密

白井柚葉が小走りで出てきた。

「御堂社長、どうして……? 来てくださったのに、入らないんですか?」

柚葉はパジャマの上にダウンを羽織っている。薄着で、寒そうだ。けれどそれ以上に、彼に会いたくてたまらず飛び出してきた――そんな焦りが見て取れた。

御堂怜央は顎で示す。

「乗れ」

白井柚葉はすぐ助手席側へ回り込み、ちょこんと腰を下ろした。

「御堂社長……」

怜央は車を出し、マンションの敷地内をぐるりと回り始める。

柚葉は、こんな時間に呼び出された意味が掴めない。探るように、もう一度だけ名を呼んだ。

「御堂社長」

怜央の声は淡々としていて、感情が読めない。

「桐生冬紀の友人がや...

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