第196章 薬を盛られた

小太りの男と、ひょろりとした男が入口で煙草をふかしていた。ひょろりとした男が言う。

「おまえ、ここであいつ見張ってろ。俺は兄貴呼んでくる。目ぇ離すなよ。絶対逃がすな!」

小太りの男は鼻で笑った。

「へへっ。女ひとりに何ができんだよ。しかも薬も入ってんだぞ? 今ごろ脚なんか水みてぇにフニャフニャだろ」

「おまえ、使ったの……睡眠薬じゃねぇのか?」

「森ん中の晩、結局やれなかっただろ。ずっとムラムラしてたんだよ」

「……その手の薬かよ」

「そうだよ。ほら、さっさと行け。戻ってきたら一緒に入る。兄貴も『触るな』なんて言ってねぇし、先に一発楽しんどこうぜ!」

ひょろりとした男は顎をさ...

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