第214章 反応

御堂怜央の顔色は冴えない。桐生冬紀も、もう言うことがなかった。腕がずきずきと痛んでたまらず、ナースコールを押す。

看護師が来ると、冬紀は「手がすごく痛いです」とだけ告げた。看護師が傷口を確認し、言う。

「縫ったところは、どうしても痛みますよ。耐えられないなら、痛み止めを1錠持ってきますけど」

桐生冬紀は頷いた。

「お願いします」

心の痛みなら、どれだけきつくても耐えられる。

けれど、身体の痛みだけは別だ。どうにも我慢が利かない。

たぶん、心の痛みは「耐えられなくても耐えるしかない」ものだからで、身体の痛みは薬で和らげられる。なら、無理に耐える必要なんてない。

何もかも踏ん張っ...

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