第220章 何を意地張ってるんだ

坂本裕也は福田圭介の家を出るなり、その足で病院へ向かった。

ちょうど廊下で、傷口を縫い直したばかりの御堂怜央が、看護師にベッドごと押されて病室へ戻されるところに出くわす。

来栖千隼がベッド脇に付き添い、怜央に何か話していた。坂本はそのまま近づいて、軽く声をかける。

「怜央さん、千隼さん」

顔色を見た瞬間、坂本は眉を寄せて舌打ちした。

「……怜央さんの怪我、そんなにひどいの? 俺、手加減しすぎたな」

「何に手を出したんだよ」

来栖が問い返したところで、すぐに察する。

「福田圭介のところ行ったのか?」

「そ。杏南村の件、片づけた」

坂本は手にしていた契約書を北野紗耶へ差し出し...

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