第246章 仲直りした

桐生冬紀は通話画面を小さくして、LINEを開いた。

本田由衣から届いていたのは、ゴシップ系の小さなネット記事だった。

商社や金融界隈の色恋沙汰ばかりを追いかける、ああいう手合いのやつ。

内容はこうだ。

御堂怜央が今日のビジネスイベントに同伴者を連れて現れ、その相手にやけに甲斐甲斐しく、距離感も近い。しかも写真には、御堂怜央がその女の肩掛けを直してやっている場面まで写っていた。

これまでの御堂怜央は、近寄りがたく、色の噂とは無縁――そんなイメージで通してきた。だからこそ、ここまで露骨に「見せる」振る舞いは珍しく、周りは色めき立っているらしい。

相手は誰だ、と。

「秘書だ」という声...

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