第257章 少し協力しろ

責めるなら――彼女だ。

監視カメラの話なんて急に持ち出すから、御堂怜央はわざわざフォルダまで開いて確認した。これで彼女も、怯えなくて済む。

映像は残らなくても、記憶は別だ。

あの頃のことは、彼の脳裏に焼きついている。会議中ですら、ふっと意識が飛ぶ。何度も。

だから、戻ってきた。

――彼女の様子を見に。

すると桐生冬紀は、無防備にソファへ身体を沈めたまま眠っていた。

頭が片側へ傾き、首筋から肩にかけての線が、やけに滑らかに浮き出る。

白くて、薄くて、壊れそうな肌。うっすらと青い血管まで透けて見える気がした。

性欲なんて、いちばん原始的で、いちばん低級なものだ。

御堂怜央はこ...

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