第277章 人前で脱ぐ

「……え?」

鈴奈と岡村優里?

桐生冬紀は訝しげに眉をひそめた。どうしてこの二人が。思わず足取りが速くなる。

……

岡村優里も、桐生冬紀が温泉から上がったあと、もう湯に浸かる気にはなれなかった。

部屋へ戻って着替え、きっちりメイクを整えてから、例の個室へ入る。

中では鈴奈が御堂怜央の隣に陣取り、腕を絡め、頭まで肩に預けていた。

だるそうというか、興がないというか――どこか投げやりな空気。

「それ、切りなよ」

鈴奈が御堂怜央の手札を指さす。だが御堂怜央は別の二枚を抜き、ぽいっと場へ放った。

鈴奈は葡萄を一粒つまみ、御堂怜央の口へ押し込む。

「言うこと聞かないと、喉に詰まら...

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