第30章 辞めるはずがない

桐生冬紀は黙々と食事を終えると、成宮明人とは少し距離を置こうと決めた。でないと、三日に一度は御堂怜央と鉢合わせる羽目になる。

食後、成宮明人は彼女を送っていくと言い、桐生冬紀も断らなかった。

車内で彼のLINEを追加する。友だち追加の認証はなく、すぐに通った。ついでにSNSを開いてざっと遡ると、白井柚葉が言っていた投稿が見つかった。

成宮明人は、あのツーショットを載せていた。

……誤解を招きすぎる。

マンションの入口に着くと、桐生冬紀は控えめに頼んだ。

「成宮さん、あのSNSの投稿、消してもらえませんか」

成宮明人は腑に落ちない顔をする。

「なんで消すの?」

「よくないです...

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