第39章 新しい秘書

誕生日パーティーの夜以来、成宮明人は理由を変えては食事だの会うだのと誘ってきたが、桐生冬紀は一度も応じなかった。

何度か続いたところで、成宮明人も彼女の意思が固いと悟ったのだろう。普段から持ち上げられて生きている男だ。面白みがなくなったのか、それきり連絡は途絶えた。

ある日、冬紀がスーパーへ食材を買いに行ったとき、偶然、彼とインフルエンサーらしき女と鉢合わせた。成宮明人は彼女を見ても見なかったふりをして、女の腰を抱いたまま車に乗り込む。――そこで、二人の線は完全に切れた。

成宮明人がしつこく引っ張り込もうとしていた「界隈」から、冬紀はそもそも距離がある。だから、あの連中の内輪で何が起き...

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